18年にわたって撮影を続けてまいりました浮遊生物。その第1弾の集大成といたしまして、このたび『日本クラゲ大図鑑』の刊行が決まりましたので、この場をお借りしてご案内させていただきます。       アマゾンでもすでに予約可能となっております。    日本クラゲ大図鑑     峯水亮・久保田信・平野弥生・ドゥーグル・リンズィー  A4 変型判、 360p (カラー 248p )  刊行予定日: 2015 年 9 月 27 日 本体価格:6,800円(税別)  発行所:平凡社          鉢虫綱のページサンプルです       ヒドロ虫綱のページサンプルです         有櫛動物門無触手綱のページサンプルです         軟体動物門節足綱のページサンプルです         世間でのクラゲのイメージは、海水浴場での邪魔者、 大量発生の被害など、ネガティブなものが先行していました。しかし、一方で、水族 館の水槽の前でクラゲを眺める人も多く、クラゲにはなぜか人を引き寄せる魅力があ ることがわかります。それはクラゲ独特のリズムや、自由で優雅に見えるその姿や泳 ぎ方にあるのかもしれません。私はこの生き物をもっとたくさんの方に知ってもらい たいと思い、本としてまとめようと思いました。     私が撮影をスタートしたのは1997年の事です。しかし、 たくさんのクラゲに出会うのは簡単ではありませんでした。収録種数の目標を立 て、いざ撮影に向かっても、クラゲは多くの魚のようにいつもそこにいるわけではあ りません。 また、海に入ったからといって、いつ出会えるかもわかりません。ひたす ら海に入る回数を増やし、出会う確率を上げる方法しかありませんでした。      また、○ ○クラゲを撮ろうと思って、その生息情報を誰かに尋ねようにも、○○クラゲとは何 かというところからはじまるのが普通でした。最初は情報収集でさえ順調ではありま せんでした。   しかし、国内の水族館に所属するクラゲ好きの飼育員の方々からの情報も 得ることで、撮影は徐々に進みはじめました。情報提供してくださった方々、国内外 の取材で協力してくださった多くの方々に感謝しております。    季節を問わず、日本国中の沿岸を旅し、ときには雪をかき分けて海に入 ったり、車で寝...