テンジクダイ科の1種稚魚 |
久米島事前調査二日目に1個体見ただけ。水深6m。全長20㎜程。
本種は見た目からもテンジクダイ科の1種であることがわかる。
体は半透明の薄橙色。全体的に黒色色素が散在してるが、側線より下方ほど大きく顕著。中でも眼の下方には斜め後方に向かう帯状に濃い分布がある。
また、背鰭や体側上方に白色の斑点がまばらにある。
胸鰭は比較的長く、黄色に黒褐色の細かい斑点模様がある。
第1背鰭と腹鰭には黄緑色に赤褐色の混じったようなまだら模様がうすく現れていて、第2背鰭と臀鰭ではそれがさらにうっすらとあるもののほぼ透明に近い。
撮影した複数の画像を見ながら画像上で計測した形質は、下記の通り。
背鰭D Ⅶ-Ⅰ, 10; 臀鰭A Ⅱ, 9; 胸鰭P1(?13±); 腹鰭P2(?Ⅰ, 5or6); 尾鰭C ?27; 側線有孔鱗数LLp25;
※?がつくものは複数の画像上で迷うこともあり正確ではないという意味。(鰓耙数=さいはすう)GRなどは計測不可能
このうち比較的信頼できる形質データD,A,LLpに、日本産既知種から当てはまったものは唯一オニイシモチ属オニイシモチであった。
但し、標本も調べていないし、画像上での判断であるため、ここではテンジクダイ科の1種としておく。