This is official site of Black Water Dive® produced by photographer Ryo Minemizu. Black Water Dive® is a kind of night diving. We are setting up underwater lights of high-color rendering on the sea bottom of night that while considering tides, times, places. The creature which appears is mainly juveniles and larvae. All is fascinating, and it's not to be seen at daytime or regular night diving. It will be your first experience. This site will introduce the state of the event and the creatures seen and also future of BWD schedules. *"BWD"stands for Black Water Dive®.*Black Water Dive® is a registered trademark of Ryo Minemizu.

2015年9月16日水曜日

2015 BWD Vol.4 久米島に向けて ダイブエスティバンでの事前調査

来る10/14-17に開催する2015 Black Water Dive Vol.4 久米島 DIVE ESTIVANTに向けて、段取りの確認や事前調査のために久米島に訪れています。
昨夜は、ボートポイントでの初調査を行いました。

全長50cmほど(頭長1cm)、カクレウオ科稚魚ベクシリファー期
BWDでは定番のトリクチスやレプトケパルスは複数種
カクレウオ科のベクシリファーやテニュイス期もわんさか現れました。


昨夜のポイントでは唯一のクダリボウズギス属 Gymnapogon稚魚
昨夜のポイントでは、テンジクダイ系クダリボズギス属はなぜか成体ばかりでした。
唯一の稚魚として現れたのは、これまでに出なかった色彩パターンのものでした。


ダルマガレイ科稚魚
そのほかにもニザダイ科のケリヌスやツノダシのアクロヌルスなどのほかハゼやダルマガレイなどいろいろ出ていますが、豊富すぎて目移りしてしまいます。



アミダコ Ocythoe tuberculata の幼体と思われる
極めつけは1本目終盤に発見したサルパにつくタコの幼体です。おそらく生態的な観点からはアミダコの子供と思われます。



発光器や触腕の特徴などから、オビスジホタルイカ Abralia steindachneri Weindl, 1914

その他、遠目で確認できませんでしたが、トビイカの群れがでていたり、ホタルイカモドキ類はおそらく複数種が混在して現れました。

久米島は夜もポテンシャルが高いです。今夜も引き続き調査に行ってきます。

2015年9月3日木曜日

企画から18年の集大成 日本クラゲ大図鑑 発売決定


18年にわたって撮影を続けてまいりました浮遊生物。その第1弾の集大成といたしまして、このたび『日本クラゲ大図鑑』の刊行が決まりましたので、この場をお借りしてご案内させていただきます。



アマゾンでもすでに予約可能となっております。

日本クラゲ大図鑑 

峯水亮・久保田信・平野弥生・ドゥーグル・リンズィー
A4変型判、360p(カラー248p
刊行予定日:2015927
本体価格:6,800円(税別)

発行所:平凡社


  鉢虫綱のページサンプルです

  ヒドロ虫綱のページサンプルです


  有櫛動物門無触手綱のページサンプルです

  軟体動物門節足綱のページサンプルです


 世間でのクラゲのイメージは、海水浴場での邪魔者、大量発生の被害など、ネガティブなものが先行していました。しかし、一方で、水族館の水槽の前でクラゲを眺める人も多く、クラゲにはなぜか人を引き寄せる魅力があることがわかります。それはクラゲ独特のリズムや、自由で優雅に見えるその姿や泳ぎ方にあるのかもしれません。私はこの生き物をもっとたくさんの方に知ってもらいたいと思い、本としてまとめようと思いました。

 私が撮影をスタートしたのは1997年の事です。しかし、たくさんのクラゲに出会うのは簡単ではありませんでした。収録種数の目標を立て、いざ撮影に向かっても、クラゲは多くの魚のようにいつもそこにいるわけではありません。また、海に入ったからといって、いつ出会えるかもわかりません。ひたすら海に入る回数を増やし、出会う確率を上げる方法しかありませんでした。
 
 また、○○クラゲを撮ろうと思って、その生息情報を誰かに尋ねようにも、○○クラゲとは何かというところからはじまるのが普通でした。最初は情報収集でさえ順調ではありませんでした。
 しかし、国内の水族館に所属するクラゲ好きの飼育員の方々からの情報も得ることで、撮影は徐々に進みはじめました。情報提供してくださった方々、国内外の取材で協力してくださった多くの方々に感謝しております。

 季節を問わず、日本国中の沿岸を旅し、ときには雪をかき分けて海に入ったり、車で寝泊まりしながら丸一日プランクトンネットを引いたり、試行錯誤の連続でした。北は北海道から南は沖縄まで、日本全国の海岸線を旅しながら、撮影を続けてまいりました。


 本書には日本のクラゲだけでなく、海外のクラゲもトピックスで紹介しています。アメリカ西海岸のモントレー湾では3か月間アパートを借りながら、毎日海に潜って撮影に挑みました。また、東南アジアではフィリピン・タイ・インドネシア・パプアニューギニア・マレーシア・オーストラリアなどの海に何度も通いながら撮影を行いました。


写真はご覧のとおり一枚一枚レイアウトを組んでおり、クラゲのいろいろな写真を見ていただけますし、ページをめくりながら写真を眺めるだけでもお楽しみいただけると思います。

本書はこの時代に発売される書籍としては珍しく、A4変形サイズの豪華な上装本となっております。全360p(カラー248p 本全体では、クラゲを中心とした約400種の浮遊生物が掲載されています。


巻末には、日本を代表するクラゲの研究者である先生方によって、最新の分類体系に基づいた詳細な解説がありますので、本格的にクラゲを調べたい時、図書館資料としての価値も十分にございます。下記は主に執筆をしてくださった先生方です。

久保田信 (京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所准教授)
平野弥生 (千葉県立中央博物館分館・海の博物館共同研究員)
ドゥーグル・リンズィー (海洋研究開発機構 主任技術研究員)


また、部分的な種の解説他、収録されている多くのコラムは下記の方々にもご担当いただいております。(敬称略:50音順)

池口新一郎 (のとじま臨海公園水族館)
石浜佐栄子 (神奈川県立生命の星・地球博物館)
奥泉和也 (鶴岡市立加茂水族館)
奥谷喬司 (東京水産大学名誉教授)
武田正倫 (国立科学博物館名誉研究員)
永井宏史 (東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科)
西川 淳 (東海大学海洋学部海洋生物学科)
平野義明 (理学博士)
藤倉克則 (国立研究開発法人海洋研究開発機構)
堀田拓史 (東海大学海洋学部海洋生物学科)
水谷精一 (環境水族館アクアマリンふくしま)

本書のColumn & Topics

水槽からの新発見
海藻の森にすむクラゲ
ミズクラゲの生活史
モントレー湾水族館研究所の深海生物研究
深海研究
エチゼンクラゲ大発生
クラゲを食べる生き物
クラゲと褐虫藻
クラゲの楽園──ジェリーフィッシュレイク
クラゲの毒
クラゲ注意報
困難な幼クラゲの同定
不老不死のベニクラゲ
さまざまなヒドロ虫
スギウラヤクチクラゲの分裂増殖
ポリプから得られたクラゲ
盗刺胞をするクラゲ
サルパの形態
ゼラチン質の「家」に住むオタマボヤ類
巻貝浮遊幼生の遠距離旅行
パララーバ──浮遊するイカ・タコ
紛らわしい名前──クラゲダコ・クラゲイカ
クラゲとともに見られる生き物
プランクトンの世界
クラゲの食べもの
クラゲの発光
世界のクラゲ・ギャラリー
世界一のクラゲ水族館
クラゲを使ったハギ漁
有明海のクラゲ漁
クラゲと食文化
海外のクラゲ食文化

是非一人でも多くの方々に、この本を手に取ってみていただけることを切に願っております。是非、お手元にこの1冊をよろしくお願いいたします。

2015年9月2日水曜日

ブラックウォーターダイブスケジュールのお知らせ(2015年後半~


2015年下半期 BWD


10/9(金)~12(月):期間中の1日から参加可


開催地:沖縄本島
スタイル:ビーチダイブ&ボートダイブ(10/1011のみボート)
本数:1日あたり夜2ダイブ
開催店 (10/9~12)ドルフィンキック, (10/10~11のみ)ディーズパルス沖縄
お申し込みは各開催店舗まで




10/14(水)~17(土):期間中の1日から参加可

開催地:久米島
スタイル:ボートダイブ(海況によってビーチ)
本数:1日あたり夜2ダイブ
お申し込みはダイブエスティバンまで


その他の2015年BWDプレ開催地と日程

※本番前の事前調査を兼ねたBWDですので、色々な場所を試しながらの開催となります。


<BWDプレ開催>
9/14(月)-16(水):期間中の1日から参加可

開催地:久米島
スタイル:ボートダイブ(海況によってビーチ)
本数:1日あたり夜2ダイブ
お申し込みはダイブエスティバンまで

<BWDプレ開催>

12/19(土)~26(土)クルーズ船

開催地:モルディブ
スタイル:ボートダイブ(クルーズ船)
本数:クルーズ中4ダイブ(2日)開催します。それ以外もご希望があれば追加開催可
お申し込みはエス・ティー・ワールドまで

2016年上半期 BWD

※2016年の初開催地は伊豆大島に決定です。

1/14(木)〜17(日):期間中の1日から参加可

開催地:伊豆大島
スタイル:ビーチダイブ
本数:1日あたり夜2ダイブ(希望があれば3ダイブ)
開催店 伊豆大島ダイビング協議会所属店舗
お申し込みは各開催店舗まで

2016年その他の開催予定地(詳細が決まりましたら追記いたします)
小笠原(Fisheye) プレ開催(調査メイン)
パラオ(DayDream/龍馬Ⅰ号)ミッドナイトダイブ&BWD合同企画クルーズ

2015年6月24日水曜日

BlackWaterDive 2015 Vol.2-7伊豆大島

6/20(土)~24(水)伊豆大島 BWD 結果報告

そして、何と言っても今回の伊豆大島BWD最大の目玉は、
スジイカ Eucleoteuthis luminosa (Sasaki, 1915) が現れたことです。


スジイカ Eucleoteuthis luminosa
最初現れたときはかなりメタリックな体色で、触腕を伸ばしていた
 最初はメタリックな体色で、触腕を長く伸ばしている姿が、まるでTVで見た深海のダイオウイカのようにも見えました。あっこれはやばいものが出たとその瞬間思いました。

スジイカ Eucleoteuthis luminosa
そのうち真っ赤な体色に
 そして、徐々に真っ赤に色を変えていきましたが、そのプロポーションはこれまで見たことのないタイプのもの。

スジイカ Eucleoteuthis luminosa
この頃にはみんなで大興奮でした
ダイバーの間を行ったり来たりしながら、徐々に触腕をしまい始めます


スジイカ Eucleoteuthis luminosa
腹側に大きなスジ状の発光器があります
腹側をのぞいてみると、特徴的なスジ状の発光器がありました。


スジイカ Eucleoteuthis luminosa
近づくと、腕を広げるポーズ
 腕の付け根のほうにはかなり大きめの吸盤が並んでいます。


スジイカ Eucleoteuthis luminosa
第5腕の付け根付近にも赤い大きな発光器があります
この巨大な発光器を見て一番興奮していたのは僕だったかもしれません(^^;



BlackWaterDive 2015 Vol.2-6伊豆大島

6/20(土)~24(水)伊豆大島 BWD 結果報告


ケンサキイカ(メヒカリイカ型)は毎晩大量に来ていたのですが、なにせ透明度がこんな状況になっていたのでした~
さすがにこればかりはどうしようもない・・・

アカイカの群れ
ケンサキイカ(メヒカリイカ型)の群れ

アカイカの群れ
ケンサキイカ(メヒカリイカ型)の群れ



2015年6月23日火曜日

BlackWaterDive 2015 Vol.2-5伊豆大島

6/20(土)~24(水)伊豆大島 BWD 結果報告


魚類の稚魚はまだ少なめでしたが、ヒラメの稚魚(15mm)が後半にやってきました。

ヒラメの稚魚
ヒラメの稚魚



BlackWaterDive 2015 Vol.2-4伊豆大島

6/20(土)~24(水)伊豆大島 BWD 結果報告


深場からはウキエソVinciguerria attenuataがたくさん上がってきて、ライトの周囲で不規則に泳いでいました。


ウキエソ
深場から上がってくるウキエソ